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偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

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カスタマーレビュー

「リサイクルの罠」に焦点をしぼるべきだった
2008-12-23

本の表題からして「偽善エコロジー」と昨今の「エコロジーブーム」に真っ向から異議を申し立てるものになっていますが、「結論」だけ書かれていて、「前提」「検証」「考察」がお粗末なので、説得力が感じられません。これでは「エコロジー教」の信者を、論破するには、あまりに役不足です。

第一章と第二章は特に「感情論」が表に出ており、誤解を招く表現が多数みられます。
一例をあげますと、ダイオキシンは実験動物に対する毒性は明らかに確認されています。ただ、旧式焼却炉から排出された量では、経験的に「周辺住民に短期間で深刻な健康被害が出るとは思えない」というところが、現在言えることでしょう。長期間(子供や孫の代まで含めて)にはどうなるかわかっていないのが実状です。その理由は、何世代にもわたる追跡調査データがないからです。
ここは速読することをおすすめします。
第三章と第四章は確かに読む価値があります。その中で一番役にたつのは、第三章の検証7:「ゴミは『金属』」と『それ以外』に分けるだけでいい」です。
ただし「細かく砕く必要のない大きさのものに限る」の一文がないのは、極めて不親切です。

この本の最大の問題点は「エコロジー」のような大きな問題を、高々200頁の新書で説明しようとしたことです。「リサイクルに対して一般の人が陥る罠」に絞るべきだった。
ちなみに「リサイクルの罠」とは、資源やエネルギーに関して「リサイクルによる節約量が、リサイクルするために必用な量より明らかに勝っていなければ、そのリサイクルは意味がない」という「あたりまえのこと」です。貴重な水道水で発泡スチロールの食品トレーを洗って分別するのが典型的な「無駄なリサイクル」例。せめて、不要な新聞紙で拭き取るべきです。

『環ウソ』よりマシだが、やはり??な記述がある。
2008-12-23

 『環境問題ではなぜウソがまかり通るのか』では、各方面からデータ捏造などの批判が出たせいで慎重になったのか、本書では巻頭で独自のデータを使用している旨を明記している。

 新書版で「ですます」口調、小項目ごとの検証、と読みやすさではこれまでの中で一番だと思う。

 しかし、、、やはり素人の私が読んでも「あれ?」と思うような不備な記述が所々目に付く。

 73頁「電力会社は基本的に競争がなく、売り上げが上がっても下がっても、それに応じて電気料金を変える仕組みになっています。」とあるが「変える」→「変えない」としないと意味不明。

 80頁「もともと、日本でも大阪などの大都市の地盤沈下が激しく、この100年で3メートル近く海水面が上がっています。」とあるが、私は大阪に住んでいるが「3メートル」はいくらなんでも大げさ過ぎる。

 220頁で「森林を守ろう」という主張と「成育量の範囲なら捕鯨できる」という主張が同じ人達から主張されていて首尾一貫性がないかの如く書かれているが、必ずしも主張している人達は同じではないし、そもそも両主張は別に矛盾もしないと思う。ここで「捕鯨」を引き合いに出してくるのは筋違いというものではなかろうか?

僕には読みやすく、納得もしやすく、エコに対する新しい目線を与えてくれた良い本だった。
2008-12-18

図書館でもすごく人気の本で、待ちきれなくて自分で購入した。
読んでみたら、本当に期待を裏切らない内容で、エコロジーに対する考え方がかなり変わった。
筆者の、エコロジーは部分だけ見て一見エコなことやっても、意味がない。なぜならインパクトが少ないから。とか、なぜなら全体でみると逆効果だから。という主張は、自分にはわかりやすく、かなり納得することができた。
もちろん、筆者の意見の中にも鵜呑みにしてはいけないものもあるのだろうし、そうした目線で物事を考えるのは意味があるかもしれないが(筆者が提案していることだし)それを差し引いても、この本は読むに値する本だと思った。
最近のエコブームが、なんかおかしくない?と思っている人が読むと、一番勉強になる本だと思いました。
あまりエコが専門じゃないが興味のある人に、お勧めします。

この本が、今のエコの議論に一石を投じて、さらによりよい環境を考えるたたき台になることを期待したい。
2008-12-08

 本書は、ここのところ高まっている「環境キャンペーン」には、多くの場合にウソが多いとして、本当に必要な環境対策とは何かを考えさせる目的で書かれた本である。

 通説と異なる新たな考え方の提示としては実に新鮮でおもしろい。データも詳細に示して反論しているし、特に「ダイオキシンは有害ではない」という下りなどは、実に痛快である。最近のマスコミや、国の論調に、強烈な反論の一石を投じている。

 ただし、レジ袋は石油の有効活用だとか、ペットボトルのリサイクルはおかしいという論理展開しているが、一方で著者自身がペットボトルを何度も再利用しているというのは、論理展開に少し疑問を感じてしまう。
 善意に解釈すれば、著者は「ものを大事にする」という考え方を支持しているものの、現代日本のエコブームや政策の進め方に潜む問題点を提示してくれているのであろう。
 「もったいないは感謝の気持ちであり、その結果としてものを節約することができる」というくだりに著者の気持ちが如実に表れている。

 いずれにしてもこの本が、今のエコの議論に一石を投じて、さらによりよい環境を考えるたたき台になることを期待したい。
 環境問題を考える好テキストである。

本当の意味でエコを考えるきっかけに
2008-11-27

「エコだから」という言葉はまるで魔法の言葉のように世の中を変えていく。
本書はそんな「エコ」について一般的に言われていることとは違った視点を与えてくれる。

レジ袋、割り箸、地球温暖化など様々なエコについて、各項目ごとに手短に要点を解説
してくれる。
正直なところ、本書を読んだだけでは納得がいくほど理解できるわけではないが少なくとも
それまでに持ち得なかった視点を与えてくれるのは確かだろう。
評者の印象としては、著者の説をすべてを鵜呑みにすることはできないと思うが、条件付で
正しいことは多々あるのだろうと感じている。

少なくとも本当の意味で「エコ」を考えるためのきっかけになる本と言うことはできるだろう。

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