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獅子は獲物に手懐けられる (SHY NOVELS 210) (SHYノベルズ)

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カスタマーレビュー

泣いても泣いても。
2008-12-21

シリーズ前作がとても面白かったので、今回も期待して購入。
読み進めるたびに、心臓が痛くなってしょうがなかった。
主人公に対する描写があまりにも酷過ぎて、かわいそうでしょうがなかった。
ここまでやるか?とも思える描写は多々見られますが、だからこそ、
やっと訪れる主人公の普通の恋の幸せに安堵することができた気がします。
キンと張り詰めたような空気を感じる、表紙のピンク色に惑わされてはいけない
思ったよりもハードな小説でした。

好き嫌いははっきり分かれると思います。

私にとっては、今年読んだ中で上位にランクする作品です。

痛い話は読者を選ぶ?
2008-09-26

 Pet Loversシリーズの前作「犬ほど・・」で感じたことですが、主人公が犬として調教される過程の描写は、読み手の自尊心も傷つけられるように刺激されて、感情移入が容易ではないということです。それでも前作の主人公が徐々に美しい犬になっていき、飼い主と互いに愛を得てゆく様は感動的でした。あまり痛いシーンもなくて読者に支持される作品だろうと思いました。
 対して、本作「獅子は・・」は虐待がテーマのようでしたが、主人公がすでに暴力に対してあきらめて受身一方でしたから、一段と感情移入しにくい作品だと思いました。いじめ続けることでしか千昭を繋ぎとめておけない義兄の自覚のない妄執、義兄への負い目と母を守ることが発端だったとはいへ、いじめられ続けて逃げる道を見出す気力さへ失っていた千昭、のっけから相当痛い話でした。
 途中も、絶体絶命のピンチに陥るクライマックスも、ここまでいたぶるかと鼻白む一歩手前の主人公の境遇でしたが、Pet Lovers派遣のライオンの真クンの存在がこの作品をBLに留めてくれたと私は思います。『ありえね〜』設定なのはBLの常道。それでいいのだと思います。
 救いのない千昭と義兄の関係がライオン真の登場によって変化し、真クンに救われながらも更なる悲しみを代償にして開放と自己再生を手に入れていく千昭は、ハッピーエンドにふさわしく強くなっていたと思います。
 「ブルーローズ」のときもでしたが、エダさんが主人公を痛めつける時はケッコウ徹底的に陰険で、萩尾望都氏に似てるかなと・・・。(そういうお二人が、私すっごく好きなんですけど)話としては暗いけど、エダさんだから救いのない話は書かないだろなとある意味安心して読みました。小説としてもしっかり読ませるし、☆の数もこのへんで。

義兄は、最低、最悪な人。でも・・・
2008-09-19

確かに痛い描写が多い作品でした。私はあまり好きになれなかった。
私が思うに、義兄は、千昭のことが好きだったのではないだろうか?
もちろんこれは私の推測でしかありませんが。

自分は医者になれなかった、でも千昭はなれた。
血がつながっていない美しい弟に、劣等感と同時に歪んだ愛情も持っていたような。
そんな描写がそこかしこにあるように感じた。例えば、妹と千昭が仲良くするのを
面白く思ってない・・・とか。ホモは嫌いだ、と言いながら、千昭に口で奉仕させたりとか。

弟に対する歪んだ愛情表現として、暴力で屈服をさせることにより、
千昭が自分には決して逆らわない、自分の物だと確認できて安心していたような・・・。
自分の気持ちをちゃんと表現できず、わざとひねくれた事しか言えないような・・・。
むしろ、私はこの義兄に同情さえしました。なんてかわいそうな人だろうと。

でも、それならそれで、もうちょっと踏み込んで義兄の気持ちをきちんと表現して
ほしかった。読者の推測に頼るのではなく、榎田さんが考える義兄のキャラというのを、
ハッキリ示してほしかったです。
だってこのままでは、この義兄は、最低、最悪な人よ?
榎田さんに、そんなキャラは書いてほしくない!
いくら行いが最低でも、ちゃんと理由があってしたことなのだと思わせてくれなければ、
後味が悪すぎます。

シンは確かに、かっこいいライオンでした。あんなライオンなら、私も飼ってみたい。
とにかく、今まで辛いことばかりだった千昭には、幸せになってほしい、の一言です。

次作は、交渉人シリーズの続編、その次はまたPet Loversものだそうなので、そちらに期待します。

少し痛くても
2008-09-15

これは確に好き嫌いがあるかもしれないです。
やはり受と義兄のシーンが痛い、というものは感じますが全体的にまとまっていて読みやすいです。またこのくらいのシーンは大丈夫、という方もいると思います。この作家さんの凄い所は心理実写などで読者を納得させられるところです。今回も義兄に受が逆らえなくなった原因として扱われてるのがとてもデリケートで納得せざるおえないもので感心しました。
前作の“犬ほど素敵な商売はない”がとても良作だったので比べてしまうとやや劣るかもしれませんがこれも良い作品だと思います。少々倖生を思わせる実写もありましたし、何といっても志水先生の挿絵が綺麗です!

唖然・・・
2008-09-09

常識からかけ離れたとも思える嘘臭い設定と、それゆえどうしても無理が出てくる展開に、
わざとらしさ、ばかばかしささえ感じられて 読み進むにつれ不満がどんどん溜まってしまった。
義兄の仕打ちもどうかと思う。だが、幾ら負い目があったとしても、30近い大人の男よ?
一人前のしかも医者とは思えぬ、やられっぱなし、言いなりの情けなさったら・・・苛々させられ大いに不満を持ちました。
妹だって中学生?・・・だが、初めて出てきた場面では、幼稚園児かと思ってしまった。

榎田氏の作品には殆ど「ハズレ」が無いのだが、これはとても、榎田氏が描いたものとは思えない駄作だった。
文章も内容も薄っぺらくて、毎月山のように出版される「巷に溢れるモノ」に近く、最後まで面白いとは思えなかった。
「普通の作家に書ける物」と似たようなものなど、榎田氏には描いて欲しくない!と、声を大に言いたいです。
とにかくがっかり。

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